説明文・論説文の読解

理由文を忘れずチェックする

投稿日:2018年3月25日 更新日:

説明文・論説文は自分の意見を述べるための文です。しかし、ただ意見を述べただけでは説得力がないのでただ主張するだけではなく理由を書くことで自分の意見が正しいことを説明します。

説明文・論説文ではこの「筆者の主張の理由」に関しての設問が多数出題されます。そしてその解答のほとんどは理由文が正解になります。ですから理由文を見つけられるようにすることが読解の点数を伸ばす上で重要になります。

理由文の見つけ方

理由文の見つけ方自体はそれほど難しいものではありません。次の3つのパターンをまずは覚えるようにしてください。

・順接の接続詞「だから」のひとつ前の文(および段落)
・理由の接続詞「なぜなら・というのは」で始まる文(および段落)
・理由の助詞「から・ので」のある文

これ以外にもあるのですが、いきなりすべてを身につけようとしては上手くいきませんからまずは一目で判断できるこの3つから身につけていってください。

順接の接続詞「だから」の前

そもそも順接の接続詞は後の文に当然の結果をつなげる働きがあります。ですから当然、順接の前は結果に対しての原因(理由)が書かれていることになります。その中でも「だから」という接続詞はよく使われますのでしっかりと覚えておいてください。

例)人間は肉体的な面では環境に適応する能力は高くない。だから、人間は持てる限りの知恵や技術を働かせて環境に適応してきたのである。上の文では二行目の「人間は持てる限り~適応してきたのである」が筆者の主張です。そして、一行目でその理由(肉体的な面では~高くない)が書かれていることが分かると思います。

このように順接「だから」の前は後ろの文が主張である場合は理由になっています。もちろん、そうでない場合もあることはあるのですが例外ばかりを気にしていても仕方がないのでまずは「だからの前は理由」と覚えてしまってください。

理由の接続詞「なぜなら・というのは」で始まる文

これは説明の必要はないと思います。「なぜなら」や「というのは」という接続詞があったらその後ろはかならず理由になります。日本語の文法としてそう決まっているものですから例外はありません。

もし仮に「なぜなら」の後に理由が書かれていない文があったとしても、それは文法をあやまった文ですし、そんな文は受験に使われないので大丈夫です。

理由の助詞「から・ので」のある文

これも文法上の決まりです。文法的にいえば「から」は理由を示す格助詞で「ので」は原因や理由を示す接続助詞です。また、助詞ではありませんが「~(の)ため」というのが入っている文も理由の文です。「ため」は漢字に直すと「為」になり理由や原因を表すために使われます。

一つ注意しなくてはいけないことが「から」です。「から」にはいくつか用法があり(参照:品詞の用法と識別方法)がありますが、理由の「から」のときだけですのでしっかりと識別できるようにしておいてください。

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