国語に関する7つの誤解

誤解その4.国語の解答は1つに決まらない

投稿日:2018年3月3日 更新日:

誤解その4.国語の解答は1つに決まらない

「国語は人によって読み方が異なるから答えは1つに決まらない」と言う人がいますが、少なくとも受験国語においてこの考え方は間違っています。なぜなら受験国語は客観性・共通認識を問われている科目だからです。

その証拠に読解問題では本文の前にかならず次の文言が入っています。

「次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。」

これは「文章に書かれていることについて”だけ”答えなさい」ということであり、「”文章を読んであなたがどう思ったか”は聞いていません」という意味です。つまり、受験国語は”本文に何と書かれているのか”を答える科目だということです。

そもそも文章というのはコミュニケーションのための道具です。ですから、書き手は文章が正しく伝わるように一定のルールに基づいて書いています。文章を正しく読み取るためには読み手もそのルールにしたがって読む必要があります。

ルールというものは決まりですから守らなくてはいけません。そして決められたルールに基づいて書かれているいる以上は読む人によって書かれている内容が変わるということはありません。

確かに文章を読んで「どう感じるのか?」、「どう考えるのか?」は人それぞれです。ですから意見や感想というものは読んだ人の数だけ存在します。つまり、文章の内容は一つに決まるけれども感想は一つに決まらないということです。

国語の答えは1つに決まらないと勘違いされている方は感想を答えようとしてしまっています。しかし、受験国語では「次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。」という条件があるので感想を答えてしまってはいけないということです。

共通認識を把握する力

ルールに基づいて読めば内容が変わることはないと書きましたが、読み手が異なる以上はある程度は内容の受け取り方にズレが生じてきます。にも関わらず国語の答えは1つに決まります。それはなぜかというと共通認識というものがあるからです。文脈上・文法上、それ以外に読み取りようがない文章の内容の”核”になる部分です。

受験国語においてはこの”共通認識を把握する力”が必要になってきます。この共通認識があるおかげで選択式問題も1つの正解にたどりつくことができますし、記述問題でも「これが正解」という一定の解答ができあがります。

選択肢問題の解説を見てもらえれば分かると思いますが、「そこまでは書かれていない(言い過ぎ)・内容的に不完全」という解説されているのは共通認識からはずれてしまっているということなのです。

また、記述式問題でも同様です。80字・100字といった長い記述でも共通認識を土台に問題条件(文字数など)を考慮すると国語力のある人の解答は細かい表記の差はあれ答えはほぼ同じになります。

答えは本文中にかならず書かれている

国語は他の科目と違い答えが本文に書かれています。(文法や語句問題は除く。)読解問題において本文中に書かれていないことは決して答えにはなりません。これも「次の文章を読み、あとの問いに答えなさい。」という条件によるものです。

国語が得意な子に「どうしてその答えにしたのか?」ということを質問するとほとんどの子から「そう書いてあったから」という返事が返ってきます。しかし、国語が得意でない子からは「なんとなくそう思った」という答えが返ってきます。

この違いが分かるでしょうか?一方は「書いてあった」と答え、もう一方は「思った」と答えるのです。ここに国語の得意不得意の差が生じてきます。

国語は他の科目とは違いすべての答えが問題文つまり文章に書かれています。そして、そのことを知っている子は当然のことながら文章の中から答えをさがそうとします。しかし国語が得意でない子は答えをさがさずことはしないで考えてようとしてしまいます。

国語は文章に何と書かれているのかを答える科目です。ですから答えを考えようとすればするほど主観的になっていくため答えから遠ざかります。受験国語においては考えるのではなく本文中から”探す”という意識が重要になるのです。

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