国語に関する7つの誤解

誤解その5.読解問題の勉強は問題を解くことだ

投稿日:2018年3月2日 更新日:

読解問題というと問題を解くことだと思いがちです。しかし、算数とは異なり国語はどんなに読解問題を解いてもできるようにはなりません。

読解問題を解くにはまずは問題文がきちんと読めなくてはいけません。何が書かれているのかが分かっていないのに設問に答えられるはずがありません。

では、読解問題を解くことで問題文が読めるようになるでしょうか?おそらくNOです。なぜなら、読解問題を解くことは問題文を読む訓練にはなっていないからです。

いくら試合に出し続けてもヒットは打てない

たとえば、これまで野球を1度もしたことのないド素人がいたとします。バットの振り方すら知らない人でも試合に出続ければヒットを打てるようになるでしょうか?まぁ、ボテボテの内野安打なら何度か打つかもしれませんが、その程度です。

「問題を解いていれば読解問題が解けるようになるだろう」というのは、「試合に出し続けていればヒットを打てるようになるだろう」と言っているのと同じです。

では、もしあなたが野球のコーチだったらどうしますか?いずれはヒットが打てるようになることを信じて試合に出し続けますか?

そんなことしませんよね。おそらく正しいバッティングフォームを教えて何度もくり返し素振りをさせると思います。

国語だって同じです。
読解問題に取り組む前に素振りが必要なのです。

国語でその”素振り”に当たるものが問題文を正しく読む訓練です。まずは問題文を正しく読めるようにすることが必要なのです。

読解問題は問題文を読み終わった時点ですでに勝負はついている

国語の答えはすべて問題文に書かれています。もし、問題文を正しく読めていなければ正解をだすことは夢のまた夢です。ラッキーパンチに頼るしかありません。

ということで、設問に取り組むのは後回しにしてまずは問題文を読む訓練をしてください。設問を解かないことに不安を感じるかもしれませんが、問題文が読めていない状態で設問を解いていても時間の無駄遣いです。

読解問題の勉強は問題文を正しく読めるようにすることがすべてといっても決して過言ではありません。解法技術や記述対策などは問題文さえ読めるようになればすぐにできるようになります。大切なことは”解くこと”ではなく”読むこと”です。

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