強調文に注目する
説明文や論説文で筆者の主張が一目で分かる文があります。
それが強調文で、強調文が出てきたら自動的に筆者の主張だと判断してかまいません。
人は誰でも自分の主張をする時には重要であることが相手に伝わるように特に強調します。
ですから、強調されているということ筆者が重要だと考えている証拠なのです。
もし、筆者がそれほど重要ではないと考えていれば強調などするはずがありません。
筆者の主張が分かりやすい強調文ですが、ラッキーなことに一目で判断することができます。
判断の方法をしっかりと覚えて筆者の主張をしっかりと読み取れるようにさせてください。
強調の文末表現
次の2つの文を見てください。
どちらの文の方がより筆者が主張したいことが伝わってくるでしょうか?
1.人間も動物の一種であることを自覚し、
環境を守り続ける決意をしなければならないと思う。
環境を守り続ける決意をしなければならないのである。
おそらく2の方がより筆者の強い気持ちが伝わると思います。
内容的には2つの文はまったく同じことが書かれており、違うのは文末のみです。
しかし、読み手に与える印象はずいぶんと変わります。
筆者は自分の主張を書くときに自然と(意識して?)文末を強調してきますので
文章を読む際には文末を気にするだけでも筆者の主張が読み取りやすくなります。
他にも文末で強調するための言葉がありますのでまとめておきます。
文章を読む際に次のような言葉が出てきたら「筆者の主張ではないか?」と気にしながら
読むようにしてみてください。
注意したい文末表現
次のものは筆者の主張が表れやすい文の文末表現の代表例です。
こういった文末表現の文が出てきたら他の文よりも注意して読んでいくようにしてください。
1.「〜である。」
⇒環境を守り続ける決意をしなくてはならないのである。
2.「〜(な)のです。」
⇒環境を守り続ける決意をしなくてはならないのです。
3.「〜ねばならない。」
⇒環境を守り続ける決意をしなければならない。
4.「〜べきだ。」
⇒環境を守り続ける決意をするべきだ。
5.「〜ではないか。」
⇒環境を守り続ける決意をすしなくてはならないのではないか。
他にも「〜が重要である」や「〜が大切だ」といった文末も筆者の主張であり重要です。
文末に気をつけるのであればこれらも一緒に覚えておくべきなのです。(←強調文です。)
文中での強調表現
先ほどと同じように次の例文を見比べてください。
どちらの文がより強く主張が伝わり、またどこが違うでしょうか?
1.言葉によるコミュニケーションが人間関係を円滑にする秘訣です。
2.言葉によるコミュニケーションこそが人間関係を円滑にする秘訣です。
今回もやはり2の文のほうがより強く主張が伝わっていると思います。
2つの文の違いは「こそ」の一言があるかないかの差だけです。
このようにたった一言「こそ」を入れるだけで文が強調され印象が強くなります。
また、「〜とは」という語も同じような働きを持っています。(※文法的には不明です。)
先ほどの例文を「〜とは」を使って強調すると次のようになります。
人間関係を円滑にする秘訣とは言葉によるコミュニケーションです。
言葉の順序は変わりますが、この文も「〜とは」という一言を入れただけで強調になります。
文中での強調表現は「〜こそ」、「〜とは」の2つを覚えておけばなんとかなりますので
覚えるようにしておいてください。

