筆者の考えや意見を詳しく、より分かりやすく説明するために使われるのが具体例です。
つまり、実際に起こったことやたとえ話具体的な名前を上げるなどした「補足説明」です。
具体例を見つけ出すことが出来れば具体的事例の読み取りの問題はもちろん、 主張の理由の読み取り、内容吟味といった問題<に解答するための明確な根拠となります のでしっかりと見つけることが出来るようにしておきましょう。
具体例を見つけるヒントは大きく分けて次の3つがあります。
1.接続詞「たとえば」
2.上位語と下位語
3.比喩を使った表現
具体例を見つけ出すために上の3つは最低限マスターしておいてください。 |
もっとも具体例を見つけるのが簡単なケースです。
接続詞の「たとえば」があるのでこのあとは具体例がかならず続いてきます。
接続語を見極めるのところで接続詞を で囲むように言いましたが、
「たとえば」の場合は で囲むとともにその後の文を『 』でくくっておいてください。
例)
近頃はコミュニケーションの方法も様々に変わってきた。たとえば、携帯電話やメールといったものが若者だけでなく中高年まで使うようになってきた。
↓
近頃はコミュニケーションの方法も様々に変わってきた。たとえば、『携帯電話やメールといったものが若者だけでなく中高年まで使うようになってきた。』
こうすることで後で設問を見たときに具体例をすぐに見つけることができます。 |
具体例を見つけるヒントの2つ目は上位語と下位語です。
上位語とはまとめられた言い方であり、下位語とはくわしく分けた言い方です。 表にまとめると次のようになります。(左に行くほど上位語です。)
| 乗り物 | 自動車 | 乗用車 バス F1カー |
| 船 | 豪華客船 漁船 モーターボート |
| 飛行機 | ジャンボ機 セスナ機 戦闘機 |
下位語の含まれている文章が上位語の含まれている文章の具体例になっています。
文中で上位語と下位語を見つけた場合は、この二つを で囲んでおいてください。
例)
ひとくちに環境破壊といっても大きなものから小さなものまである。
森林の伐採やオゾン層の破壊など地球規模のものはもちろん、 ゴミやタバコの吸殻のポイ捨てなど個人レベルのものまで様々である。
↓
ひとくちに環境破壊 といっても大きなものから小さなものまである。
森林の伐採 やオゾン層の破壊 など地球規模のものはもちろん、 ゴミやタバコの吸殻のポイ捨て など個人レベルのものまで様々である。
「森林伐採〜」の文が「ひとくちに〜」の文の具体例になっていることが分かると思います。
上位語と下位語に注目すると文章の構造が分かりやすくなります。
普段から「この言葉の上位語(下位語)はなんだろう?」と考える習慣をつけさせるようにしてください。お子さん一人で無理であるならばたまにあなたがお子さんに出題してもいいと思います。 |
文中で比喩が使われている場合も具体例を探すヒントになります。
比喩とは実際の事柄の形や動きを別のものの形や動きに見立てた表現方法です。
「実際の事柄」と「比喩で例えられたもの」にある共通点を理解することが比喩を理解する うえでの第一歩になります。比喩には次の3種類があります。
1.直喩(明喩)
「洪水のように情報があふれている」といった具合に比喩であることを具体的に示す 言葉を用いた表現です。
2.隠喩(暗喩)
「情報の洪水」といった風に『ように』という言葉を省き、実際の事柄と別のものとを 直接結びつける方法です。
3.擬人法
「情報がひとり歩きをする」といった感じに人間でないものの動きや様子を人間の 動きや様子にたとえる表現方法です。
この比喩表現の場合には『実際の事柄』が具体例になりますので注意してください。 |