【国語の達人】中学受験の合否は国語で決まる!読解力を上げる勉強法

指示語の内容を正しく把握する

指示語が指し示す内容を正確にとらえることは読解を行う上では不可欠です。
設問として問われるということだけではなく、指示語の内容を取り違えると文章の意味が
まったく分からなくなる可能性があるからです。

指示語をしっかりと理解するために必要なことが5つのことがあります。
それらを順に説明していきたいと思います。

指示語の内容の読み取りに必要な5つのこと

指示語が指す内容は慣れてしまえばそれほど苦労せずに把握できます。
基本的には次の4つのことを覚えれば分かるようになるのでしっかりと頭に入れてください。

1.指示語の内容は前から探す
2.指示語の距離感をつかむ
3.複数と単数を意識する
4.文章の終わり(文末)を体言化する
5.最後にかならず当てはめて意味が通るかを確認する

1.指示語の内容は前から探す

指示語はほぼ間違いなく前にあるものを指しています。
その証拠に「それとって」と人から言われたらあなたは自分の目の前のをとるはずです。

文章中でもそれはおなじことです。
指示語が出てきた場合はかならず指示語より前を探してください。

中には指示語よりも後に指示語が指し示す内容がある場合もあることはあります。
しかし、中学受験でそういったものがは少ないですし取り違える可能性は低いですから
そうった例外は気にせず指示語より前を徹底させてください。

2.指示語の距離感をつかむ

次は「これ」、「それ」、「あれ」の違いについてですが、この3つの違いは
話し手から距離が一番近いのが「これ」、一番遠いのが「あれ」、中間が「それ」です。

もっと正確に言えば話し手から近く聞き手から遠いものが「これ」になり、
話し手から遠く聞き手に近いものが「それ」になります。
そして、話し手からも聞き手からも距離があるものが「あれ」になります。

複数と単数を意識する

当たり前ですが単数は1つ、複数は2つ以上です。
指示語にも単数を示す指示語と複数を示す指示語があります。

「これ」、「それ」、「あれ」は単数なので指すものは1つですが、
「これら」、「それら」、「あれら」は複数なので指すものは2つ以上あります。

意外と重要なポイントですのでしっかりと意識するようにしてください。

例)
 記憶の過程は記銘、保持、想起という流れになっています。
 「記銘」とは情報を頭に入れることをいい、「保持」とは情報を頭に残しておくこと。
 そして、記憶において最も重要なことが「想起」といわれる情報を思い出すことです。
 記憶力を鍛えるためには これら の能力を鍛えることが何よりも重要です。

さてここで問題です。
下線部の「これら」を指すものは何でしょうか?

「想起」もしくは「情報を思い出すこと」と答えた方は不正解です。
単数と複数が重要ですよといったのはこういうことです。

『これら』は複数ですから解答も複数なければいけないのです。
ということで正解は「情報を頭に入れ、保存し、思い出すこと」になります。

示していることは分かっていても単数・複数を間違えただけで不正解になってしまいます。
複数・単数は非常に大切ですのでしっかりとお子さんに意識させるようにしてください。

文章の終わり(文末)を体言化する

通常、示語の内容を問われたときは名詞の形で答えなくてはいけません。
指示語の設問を答えるときに最も気をつけなくてはいけないことです。
これをしないと減点対象になることもありますから注意をするようにしてください。

例)
 企業は自動車やテレビや冷蔵庫など新らしい製品が次々と発売する。
 それを買うためには古い製品を捨てなければならず捨てたものの大半がゴミになる。

さて、問題です。
下線部の「それ」が指しているものはなんでしょう?

こういった問題の場合、文章をそのまま指示語に当てはめることは出来ません。
「それ」は指示代名詞ですから 『名詞』 にしなくてはならないのです。

これを 『文章の体言化』 といい、次の順序で行います。

1.名詞を最後に持ってくる
2.形容詞・形容動詞はそのまま名詞の上にくっつける
3.動詞は主語とくっつけて名詞の前に持ってくる
4.主語を「○○が」か、「○○の」の形に変える

実際にやってみましょう。

上の例の「それ」が指し示しているところは
『企業は自動車やテレビや冷蔵庫など新らしい製品が次々と発売する。』という部分です。
これを上の1〜4の手順で 『文章の体言化』 を行います。

1.製品
2.自動車やテレビや冷蔵庫など新しい製品
3.次々と発売する自動車やテレビや冷蔵庫など新しい製品
4.企業が次々と発売する自動車やテレビや冷蔵庫など新しい製品

以上のような手順で文章を体言化していくと正しい解答になります。
文章の体言化はすべて上の1〜4の手順で行えますのでしっかりとマスターしてください。

5.最後にかならず当てはめて意味が通るかを確認する

指示語の指す内容が分かったら指示語の代わりにその部分を入れてみてください。
意味が通れば正しいことが分かりますし意味が通らなければ間違っていることになります。

計算で言う「検算」みたいなものなので指示語の設問かならずやるようにしてください。
これさえやっておけば指示語の問題で誤った解答を書くことはなくなります。

また、文末が上手くまとまらないときなども当てはめる作業をすることで
文末をどんな形にすればいいかが分かることがありますのでまさに一石二鳥です。

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