漢字を効率よく覚えていくにはコツがあります。
ルールとしては次の3つです。
1.回数ではなく頻度を増やす
2.音を耳で覚える
3.意味を考えながら覚えていく
このルールで漢字の学習をしていけば知識の定着も早く忘れにくいと思います。 また、このルールは社会や理科といったものでも使えますので応用してみてください。
それでは1つずつ説明していきます。 |
多くの学習アドバイスの本には次のようなことがよく書かれています。
「覚えられないことは何度も書いて覚えなさい」
しかし、私はこのような考え方には反対です。意味がありません。
一度試してもらえればわかりますが、
こくもつ 穀物
ふり仮名を隠して 穀物 という漢字をお子さんに書かせてみてください。
何回で書けるようになりましたか?
個人差はあるでしょうが、多くても5回で書けるようになったと思います。
でも、明日には忘れているお子さんも多いでしょうね。
基本的にその場で覚えたからといっていつまでも覚えているとは限りません。 どんな子でもその場限りでいいのならば覚えることはできるのです。
でも大切なのは入試本番まで覚えていることです。
暗記ではなく記憶にしなくてはいけません。
暗記を記憶に変えるためには覚える頻度を増やすことです。
いっぺんに15回書くぐらいなら、朝昼晩3回に分けて5回ずつ書いてください。 はるかに記憶の定着が違いますから。 |
見慣れていない文字や言葉というものは一瞬抵抗を感じ脳の思考がストップします。 一方で見慣れている言葉というのはすんなりと頭にはいってきます。
漢字の読み書きが覚えられない理由は、言葉そのものを認識していないからです。
例えば、形相(ぎょうそう)という言葉があります。
これは中学入試では頻出の漢字なのですが、苦手にしているお子さんが意外に多いです。 というのも小学生にとって形相なんて言葉は難しすぎるからです。
そもそもお子さんのボキャブラリーにありませんから覚えられるはずがないんです。 漢字を覚えるためにはまず言葉自体を知る必要があります。
この場合は音声として分かるレベルです。
>刑法用語に『みひつの故意』という言葉があるのですが、 あなたはこれを漢字で書けるでしょうか?
正解は『未必』なのですが、 刑法を学んだことがない人は、この『みひつ』という用語を音声として認識していません。 だから書けないのも当然です。知らない言葉を書けるわけがありませんから。
漢字を覚えるためには音声として認識する必要があるというのはこういうことです。 そのためには書けない漢字は何度も口に出させるということが重要です。
音声として認識されるようになれば書けるようになるスピードもグッと上がります。 試してみてください。 |
人は意味のないものを覚えるのは苦手です。
例えば、「1685462593265789652156325896」を覚えてくださいといっても無理ですよね。
でも、「達也君はカレーの材料が足りなかったのでたまねぎとにんじんを買いに行った。」 なら覚えられますよね。
文字数で言えば「達也君〜」の文の方が圧倒的に長いです。
でも覚えやいのはこちらです。
意味のあるものというのは想像がしやすいから覚えやすいのです。
だから多少、長くても覚えることができます。
漢字を覚えるのが苦手だというお子さんは漢字を記号として覚える傾向があります。 意味で覚えず記号として覚えようとするからなかなか覚えられないのです。
漢字は表意文字なのですべて意味を持っています。
せっかく意味を持っているのですからそれを使わない手はありません。
漢字を覚えるときは意味も一緒に覚える。
一見、手間がかかる方法に思えますが、 記憶としての定着の早さからいえばこちらの方が圧倒的に優れています。
そのため何度もやる必要がなく結果としてはこちらの方が早く覚えられます。 おこさんが苦手な漢字は意味まで覚えさせてください。
あれだけ覚えられなかった漢字がすぐに覚えるようになるはずです。 |