物語文を読んでいく上で大事なことが時間軸のズレです。
これを読み間違えると話の内容がおかしくなってしまい文章が理解できなくなります。
物語文では過去や未来の話が突然出てくることがあります。
よくあるのは未来を想像したり過去を振り返ったりといった場面です。
このときに時間軸がずれているのに気がつかずに読みすすめると、 話の前後がおかしくなり内容が分からなくなってしまうことがよくあります。
そうならないためにも時間軸の変化があった場合にはチェックをしなくてはいけません。
例えばこんな場面。
ア明日、達也は中学入試を受けるのだが緊張のあまり眠れない。
そういえば、初めて遠足に行く前の日も緊張して眠れなかった。
「お母さん。イ明日晴れると思う?」とてるてる坊主をつくりながら達也は母親に聞いた。
母親は「いい子にしてたら晴れるから早く寝なさい」と達也にそういった。
そんなことを思い出しながら達也はウ明日の試験に備えるため眠ろうとした。
さて、上の文章では時間軸が2度ずれています。
過去を思い出す回想シーンで過去に時間軸が1度ずれ、再び現在に戻ってきています。 【現在】 ⇒ 【過去】 ⇒ 【現在】 となっています。
「明日」という語が3回出てきます。 このうちアとウは中学入試の日をさしていますが、イは遠足の日を示しています。
今回は簡単な文章なのですぐに気がつくと思いますが、 もうちょっと複雑になってくると分からなくなってしまうお子さんが結構います。
しっかりと時間軸のズレを判断できるようにしておいてください。 |
時間軸のズレを見つけるヒントは大きく分けて2つあります。
・特定の日を指し示している語
・時間軸がズレていることを暗示する語
それぞれ順に説明していきます。
- 特定の日を指し示している語
その日以外のことは絶対にありえない特定の表記がなされている場合がこれです。
例)- 「初めて彼女と出会った日」
- 「祖父がなくなった日」
- 「20歳の誕生日」
これは分かりやすいのでどこからどこまでがその場面なのかに気をつけて下さい。
- 時間軸がズレていることを暗示する語
はっきりとは表現されていませんが文末でズレを暗示している場合があります。
例)- 「〜と思い出した」⇒過去へのズレ
- 「〜と想像した」⇒未来へのズレ
- 「〜覚えていた」⇒過去へのズレ
- 「〜思い描いた」⇒未来へのズレ
上記の語の近くに必ず時間軸のズレている出来事が起こっていますので 丹念に探してみて下さい。
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